(社)日本機械設計工業会ホームページ
平成20年度

渡辺  禎 さん
 ── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

渡辺:こちらの試験制度はインターネットの検索で見つけました。受験動機ですが、一昨年、技能検定の機械製図1級に合格したので、自己啓発の次の目標として最適だと考えたからです。



 ── 受験のための講習会(工業会主催、学校その他主催)を受講されましたか? 受講された方は、その講習会が役立ったかどうか教えてください。

渡辺:受講してません。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?

渡辺:計算問題など基本的な公式を覚えておけば解けるもので、レベル的には3級相応といったところでしょうか。試験終了後、合格の手ごたえといったものはあまりありませんでした。まったく分からない問題もありましたし、マークシートでなければ答えられなかっただろうといった問題もありました。計算問題でも、マークシートの選択肢と計算結果が微妙に合わなくて悩んだ部分もありましたが(笑)。予想外の設問もありましたが、業務の中で得た知識のなかで答えを出すことができたのは自信にもつながりました。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

渡辺:今回3級受験でしたが、日刊工業新聞社の通信教育講座を受講しました。まず提出問題を解いて分からない部分はテキストを読んで覚えるといったやり方です。次に過去問題を何度も解き、特に例年出題される問題は取りこぼしがないように意識しました。分からない箇所は学生時代のノートやインターネットを使って調べています。理工出版発行のテキストも入手したのですが、時期が遅かったため試験当日の待ち時間に各章の演習問題を見ることぐらいしかできませんでした。しかしたまたま見ていた問題が出題されたのでこの点では非常にラッキーでした。学習場所は、図書館の自習室などもうまく活用しました。



 ── これから3級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

渡辺:基本はやはり過去問題を押さえることだと思います。難しい問題は誰にとっても難しいので確実に得点できる問題で取りこぼしがないように注意すべきでしょう。計算問題は単位換算を間違えないように。目標を決めてこつこつ学習を続けること。通信教育は期日が決まっているので勉強する習慣を身に付けるには良いかと思います。そして試験当日は、今までやってきた成果と(社会人の方であれば)日頃の業務で培ったセンスを信じて試験に臨むこと、などだと思います。



 ── 3級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

渡辺:今回の受験勉強で計算力が向上できたり、製図の決まりごとなど意外と忘れていることがを気づかされたりといろいろ得るものがありました。今年は2級を受験する予定でさらに能力向上につなげたいと思います。



 ── 受験資格の実務経験年数に達した時、2級試験、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?

渡辺:すでに2級受験資格を満たしているので今年チャレンジするつもりです。


 ── どうもありがとうございました。