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機械設計技術者3級試験合格者インタビュー
平成10年度 3級合格
旭化成工業 建材製造所 施設部
主査 佐川 俊郎 氏
──機械設計技術者3級試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。
佐川:
1,2級試験願書請求の際、3級試験の資料が同封されており新設されたことを知りました。受験動機はまず第一に自己啓発。そして発注者として、機械設計技術者による設計義務付けを私案として考えておりますが、どんな試験であるかを試してみるという意味合もありました。
──試験の難易度はいかがでしたか?
佐川:
やや歯ごたえがあったという印象です。特に製図の問題はだいぶ迷ってしまいました。
──3級試験受験にあたって実行した勉強方法は? 試験勉強に役立った教科書・参考書があればそれも教えてください。
佐川:
試験対策勉強としては工業会発行の「機械設計技術者資格試験問題集」を使用しました。1,2級用のテキストではありますが、自分の製図知識が補強できたと思います。私が工業高校で学んだ30年前とは違い幾何公差新しい事項が含まれていました。また、これは一般論的な経験談になりますが、日常の仕事での疑問、関心は学校卒業後もその都度、調査・勉強し、納得いくまで徹底的に学び取るよう心がけてきました。こういった普段からの積み重ねも自分自身の「力」になったと思います。
──これから3級試験を受験しようと思っている方へのアドバイスがあれば教えてください。
佐川:
3級の力学などは工業高校教科書の公式を覚えておけば合格できると思いますが、もう一段上の知識を持ち、微積分学を用いて公式を導入できるくらいの力があると良いと思います。その為にも次の4つのポイントをアドバイスさせていただきます。
(1)1,2級の問題集をガイドラインとして、関連参考書で勉強する。
(2)不得意科目を重点的に学習する。
(3)試験のための勉強と捉えるのではなく、常に自分の設計業務との関連を考えて勉強するように心がける。
(4)仕事などで疑問が生じたら、小さなことでもこつこつと調べ習得していく習慣を身につける。
──受験資格の実務経験年数に達した時、機械設計技術者2級試験、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?
佐川:
是非、チャレンジしたいと思います。2級、1級と順を追って受験しようと思っています。
──3級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。
佐川:
今後は1,2級試験合格を目標に頑張りたいと思います。また、Y試験制度を会社内で技術者に普及させていきたいと考えています。
──どうもありがとうございました。
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