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機械設計技術者2級試験合格者インタビュー
平成13年度 2級合格
キヤノン販売(株) 半導体機器プロセス機器技術部
主幹研究員  岡崎 久男 氏
 ──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

岡崎:工業製品の展示会場で、たまたま頂いた工業会のパンフレットで知りました。
光学機器メーカーに勤める私には、自己製品に必要な分野の知識はありますが、他の分野については弱い面があります。これは私に限らずメーカーの設計者に共通していえることでしょう。公的機関の評価で「広範囲な技術に対し、自分の実力を測る」のが目的でした。

 ──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?

岡崎:出席しました。説明の時間が不足ぎみでしたが、各要点を突いていて大変有効でした。

 ──日刊工業新聞社で主催している通信教育講座を利用しましたか?

岡崎:利用していません。

 ──試験の難易度はいかがでしたか?

岡崎:問題の1問一問については、ごく基本的なもので決して難度は高くないと思います。しかしながら、特に文章のみで問われる計算問題については、その趣旨を理解して公式を思い出し「えーと」と考える時間的余裕が欲しいものですね。
私はSI単位に不慣れなこともあり、とにかく時間が足りませんでした。もう少し時間があれば解けた問題も多々あったと残念に思います。

 ──試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

岡崎:基本的には工業会の問題集を使った学習です。個人で受験しましたので、勉強は休日に行ない、問題集の巻末にある参考文献欄の書籍を2冊ほど購入し参考にしました。

 ──これから2級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

岡崎:私は50歳にして2級を受験しました。「受験者の最年長かも?」と多少恥ずかしい思いでした。私の時代にはKg等の従来単位で覚えたものですから、一番苦労したのはSI単位系に慣れることでした。
従来単位でなければ、計算中に桁違いの間違いをしても気がつかないし、そもそもピンときません。仕事では徹底して従来単位に変換してやっていますが、試験となるとそれほど余裕もありません。
今回の試験対策で無理やりSIを覚えました。
受験にはこんな副産物もあります。年配者は受験勉強をすれば「SIだけはOK!」になります(たとえ試験が不合格だったとしてもいいじゃないですか!)。
「老眼でメガネが必要、電卓は押し間違える、熱量はKcalですよ! あーあ、もっと前にこの試験制度があったなら」と恨めしい気持ちで受験しましたが・・・ 何とかなるものです。

 ──2級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

岡崎:受験したことで自分の各分野別技術レベルが測れたと思います。違う分野の設計にも多少の自信が持てたので、この先積極的に取り組む心構えができました。
メーカー勤務の私には、外部設計委託をすることが多く、委託する会社・設計者のレベル把握に苦労します。彼らが過去に設計した図面を見せてもらい参考にしたいのですが、(守秘契約もあるのでしょうか)見せていただけることは稀です。面接だけの半ば盲目状態での選定ですので、失礼ながら「当たりはずれ」があり、解りきった協力会社に依頼するのが常です。
自分が有資格者になることで、おのずとそのレベルは解ります。よって有資格者にも「そんな時」の期待が持てるわけです。

 ──受験資格の実務経験年数に達した時、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?

岡崎:平成14年度は1級を受験します。私の年齢からしても是非とも1級は必要だと考えています。

 ──どうもありがとうございました。



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