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(社)日本機械設計工業会ホームページ

(株)東京フローメータ研究所 技術部
鹿児島技術課 主査

時任 康広 氏
 ── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

時任:社内的に機械設計の指針となるものを探しているときに、この試験制度の存在を知りました。受験動機については、自分自身の実力を知りたかったことと、設計力が向上すれば、と思いました。



 ── 工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?

時任:受講しました。出題範囲が広い中で、重点を置くべき個所を知ることができてとても良かったと思います。また、各講師の方々の機械に対する考え方を聞くことができ、今後の実務の進め方にも大変参考になる講義でした。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?

時任:基礎的なかたちで出題された問題に対しては、ある程度対応ができたかな、と思いますが、応用形式の問題はとても難易度が高かったように思います。特に、材料力学に関しては今まで見たことのない設問だったので、驚きました。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

時任:基本的に、分からないことは、初歩の初歩から徹底的にやり直すという方法を取りました。最初から大学課程教科書などは見ず、絵やマンガなどで解説した本などから入り、徐々に難易度をあげていきました。試験前の段階で、大学課程教科書の問題を解くという対策です。また、さまざまな参考書を例にとり、自分に一番合う考え方を探すというような方法も取り入れてみました。



 ── これから1級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

時任:機械設計といっても、流体や熱・構造物・機構などいろいろな分野があります。実務では専門的なものに集中している場合が多く、それ以外は苦手意識が強いと思います。しかし、私自身が勉強してみて感じたことは、機械設計に関する本質部分は一つだということで、各分野も一見関連がないようですが、実は繋がっている部分が多いということです。そのようなことを頭の片隅に置きながら、専門外の分野も気負わずに学習されると良いと思いました。
また、小論文に関しても厳しい試験科目ではありますが、逆に日ごろ自分自身の思っていることを公的な場で述べる良いチャンスだと考えることもできます。機械設計の好きな方や、試験に興味のある方は、視野を広げるためにもぜひチャレンジいただきたいですね。




 ── 1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

時任:数年かけて試験勉強をしてきましたが、1級合格という結果を得られてとても嬉しいです。しかし、機械設計の奥深さを改めて知らされた感があり、機械設計技術者としてようやくスタートラインに立てたという思いもあります。これからも日々勉強、日々経験の気持ちで頑張りたいと思います。


 ── どうもありがとうございました。



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