　──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

幸山：私の職場では、毎年機械設計技術者試験を受験する者がおりましたので、この制度はよく知っていました。

　──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか？

幸山：受講しました。一人で勉強していると行き詰まることもありますが、講習会に参加することで、やる気を持続することができます。また、今回は専門科目のみを受講しましたが、出題傾向を知ることができ、とても役に立ったと思います。

　──試験の難易度はいかがでしたか？

幸山：試験は幅広い分野から出題されており、専門外の問題を解くことは大変だと思います。私の場合は小論文で時間が足りず、思い通りにまとめることができませんでした。１年目は基礎科目のみの合格でした。

　──受験にあたって実行した勉強方法は？

幸山：学校を卒業して２０年近く経つため、まず勉強の習慣を取り戻そうと思いました。具体的には、どんなに忙しくても残業後の１時間を勉強にあてることにしました。勉強の内容は、過去の問題を繰り返し解くことと、計算問題の公式を参考書で復習しました。試験の２か月前からは小論文のテーマをいくつか用意し、構想をまとめる練習を行ないました。また、日ごろワープロを使っているため、漢字を思い出すべく練習では紙と鉛筆を使うようにしました。

　──受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

幸山：歳を重ねるにつれ勉強することはおっくうになっていきます。このような機会を得て勉強を始め、合格できたことは私にとって大きな自信になりました。試験に挑戦することは意欲を高めることになり、合格すれば今後の励みになると思います。ぜひ皆さんも試験にチャレンジし、合格していただければと思います。

　──１級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

幸山：今回できなかった問題を復習し、技術者としての完成度を高めるとともに、機械設計技術者試験を受験される方の応援をしていきたいと思います。

　──どうもありがとうございました。