　──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

菊地：日刊工業新聞を見て、この試験制度を知りました。技術者として、今まで経験してきた実力を客観的に評価してみたかった点と、今後の実務のレベルアップを図りたかったからです。

　──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか？

菊地：受講しました。受験問題の傾向をつかむのに役立ちました。但し、各教科ともに講義時間が短く、十分理解ができませんでした。

　──試験の難易度はいかがでしたか？

菊地：非常に難しいと思います。特に技術計算ができませんでした。問題数自体は少なく時間的な余裕はありました。
出題範囲は広く、今まで受験した技術系試験（技能検定等）の中では一番難しく、受験準備に期間を要しました。

　──受験にあたって実行した勉強方法は？

菊地：工業高校および、高専の教科書と機械設計便覧を活用しました。
毎朝３０分間、機械設計便覧に目を通しました。
過去に出題された問題集を繰り返し解いてみました。

　──受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

菊地：広く浅く覚えるのではなく、確実に納得ゆくまで理解したほうが良いと思います。日々忙しい業務に追われ経験のみの成長にとどまることなく、技術屋の土台である理屈（理論）を再確認することが大切だと思います。

　──１級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

菊地：試験合格も機械設計技術者としての通過点であり、更なるレベルアップを図りたいと思います。また、実務の諸課題を理論で解決できる技術屋となりたいと思います。

　──どうもありがとうございました。