　──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

杉野：現在、私の会社でも数十名の合格者がいますので、機械設計技術者試験が行なわれているのは知っていました。
受験した動機は、自分が機械設計技術者として本当に通用するのだろうか、又、上司の勧めもあり受験しました。

　──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか？

杉野：９時から５時まで１日かけての講習で非常に疲れましたが、各分野に分けての講習で、要点を押さえ非常に分かりやすく受験勉強をしていく上で参考になりました。

　──試験の難易度はいかがでしたか？

杉野：基礎科目は、範囲が広く、材料力学が手間取りました。また、熱工学、環境・安全等が私の実務の上で、不得意な分野ですので、出来なかったように思います。
また、小論文も日頃実務と関係ありませんので、時間も足りなく苦労しました。全体的に質、難易度とも高く、全てに対して集中力を要しました。

　──受験にあたって実行した勉強方法は？

杉野：講習会の内容を参考にしながら、機械設計技術者問題集の全てに目を通し、自分の不得意な所を重点的に勉強しました。

　──受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

杉野：まず一番の難点は、仕事との両立です。仕事が忙しければ、残業もあり試験勉強も出来ませんので、自分で計画を立て強い意志を持ち勉強して欲しいと思います。
また、勉強で分からない所があれば、すぐに詳しい人に相談すると良いと思います。

　──１級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

杉野：１級機械設計技術者として、自分で今まで以上に自覚を持ち、他の技術者から目標とされるよう努力していきたいと思います。また、自己の技術を把握し、不得意な分野の克服をして部下へ技術の伝承をしていきたいと考えています。

　──どうもありがとうございました。