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機械設計技術者1級試験合格者インタビュー
平成12年度 1級合格
(株)タマディック 大江事業所 主務
小島 米利 氏
──機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。
小島:
会社により試験制度があることは知っていました。
受験動機については二つあります。一つ目は仕事上強度計算を行なう機会があり、自分は強度計算が弱点であることがわかった為です。二つ目は自己研鑚として計算以外でも設計に必要な勉強が出来れば良いと思ったからです。
──工業会が主催した受験講習会を受講されましたか?
小島:
受験講習会は受講しました。今年の出題傾向や問題の解き方がわかると思ったからです。そして、過去の資料を別冊にした補助テキスト、資格試験問題集をもらい説明を受けました。良かったことは質疑応答がFAXでやりとり出来ることです(但し、期間に制限があります)。ですから、自分で解答を行なってみて、何がわからないのか確認することができました。悪かったことは講習会での講義スピードが速かった点です。ですから事前に勉強しておいて講習会に臨みたいものです。
──試験の難易度はいかがでしたか?
小島:
強度計算はやはり難しかったです。制御工学は予想外の問題でした。熱工学、機械製図、応用・総合、環境・安全、設計管理は過去の問題をしっかり覚え自分のものにすれば良いと思います。
小論文に対しては、過去の課題からタイトルを予想し、絞りこんで100%記述することが大切ですが、これも本当に大変難しかったです。
──受験にあたって実行した勉強方法は?
小島:
資格試験問題集を1,2級問わず計算して納得して書いて覚えました。いつも帰宅が遅いため、車で通勤途中の渋滞を利用し暗記し、それを含め1時間30分/日の勉強時間でした。小論文は2か月くらい前より対策を行ない、いろいろな課題について書き、自分が一番書き易いものを選んで会社の上司の方に添削していただき、何度も書いて覚えました。また、会社での勉強会を2回/月行なってもらい、講師(既に合格している社員)の方に疑問点を質問し、教えてもらいました。また、「機械工学問題演習」(山海堂 高橋賞、江角務著)が学習のうえで役立ちましたので、ご紹介したいと思います。
──受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。
小島:
この試験は、常日頃自分達の手がけている仕事の思わぬ所が問題として出題されます。例えば、加工に関する事柄、自動制御の例など。ですから日頃の仕事も一つひとつが大切です。
試験計算問題、小論文も自分の思っていたものと違っていても落ち着いて頭の中でまとめ、整理し直し最後まであきらめずにやる姿勢が大切です。
──1級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。
小島:
1級機械設計技術者として日々進歩する技術の発展に寄与し、自己の実力向上、周囲の設計者のレベルもアップさせたいと考えます。
──どうもありがとうございました。
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