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機械設計技術者1級試験合格者インタビュー
平成8年度 1級合格
鞄本コンサルティング 取締役
山本 省三 氏(JMCメンバー)
──まず機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機についてお聞かせください。
山本:
我が社は技術者を客先へ派遣し、客先の設計業務を現場でサポートする事を主な業務としておりますので、顧客から高い技術力が求められます。 これまで技術力の評価は過去の実務経験が主なものでしたが、最近は各種資格の有無が重要視されるようになってきました。 きっかけについては、私が客先へ訪問した際、そこで機械設計技術者試験の話を聞き、我が社の社員に呼びかけると同時に私自身が率先して資格取得にチャレンジする事にしました。
──これから受験される方にとってはこの点が非常に気になる部分だと思いますが、受験にあたってはどのような勉強法を実行されたのでしょうか。
山本:
工業会主催の受験講習会に参加し、講習会終了後は使用したテキストを使って学習しました。 平日は業務に忙しくなかなか勉強時間が取れないため、テキスト入手から5か月間、全ての土・日曜を勉強に充て一切の所用をキャンセルして試験に臨みました。
テキストの使用法としては、私は1級を受験しましたが、まず2級の部分から勉強を始めました。 計算問題等は、普段の業務外の部分もありましたが、よい基礎固めになったと思います。
──山本さんは1年目に基礎科目合格、2年目に選択・小論文の合格を納めて見事に1級機械設計技術者になられましたね。
山本:
はい、結局2年がかりの合格となり、正直に申し上げて非常に嬉しかったです。 1年目の受験勉強ではテキストの解答と自分の計算値が一致しないものが多かったので、基礎科目合格は幸運だったと思います。 この基礎科目合格が励みとなって、次年度の挑戦、そして合格につながったと思います。
──今回1級機械設計技術者となられて勤務先、あるいは取引会社での評価はいかがでしょうか。
山本:
現在、私は富士ゼロックスに出向し設計協力をしておりますが、ここでの評価は非常に高く、部門内表彰をいただきました。 我が社の評価としては技術者育成、教育担当に任命され、その資格を活かすべく期待されております。 また我が社では1級機械設計技術者には1万円、2級機械設計技術者には7千円の技能手当が資格取得から5年間支給されます。
──最後に1級機械設計技術者としての抱負があればお聞かせ下さい。
山本:
若い技術者を育成していく為に役立てるとともに、社内教育も充実させていきたいと考えています。
──どうもありがとうございました。
◎ (社)日本機械設計工業会 本部事務局より補足説明 ◎
機械設計技術者1級試験に限り、試験科目のうち基礎科目が基準点以上に達した方(選択・小論文科目の点数が基準点以下だった)は、「1級基礎科目合格」として、申請により翌年度及び翌々年度に限り基礎科目が免除されます。
インタビューに応じてくださった山本さんは、平成7年度第1回試験で1級の基礎合格を果たし、平成8年度第2回試験で前年度基準点に満たなかった選択・小論文科目を再度受験し、見事に合格されました。
なお、1級基礎科目合格者の方はハガキでの通知のみとなり、日刊工業新聞紙上への氏名掲載はありません。
補足説明2 2008年2月
平成18年度試験から、1級基礎合格という合格形式はなくなりました。
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