2月17日(金)午後6時15分から、愛知産業労働センター(ウインクあいち)にて、中部支部主催「幹部社員研修会」が開催されました。テーマは「メンタル不調者を出さない組織づくり」として、講師は今年度も武藤コンサル&コーチング事務所 武藤郷史先生にお越しいただきました。当日はこのテーマに関心を持たれた多くの会員幹部のみなさんが出席くださいました。
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講師 武藤郷史先生 |
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「メンタル不調者を出さない組織づくり」研修内容
目的:職場のメンタルヘルス推進を「対処」の活動レベルから「予防」のレベルへ
* メンタル不調者の現状
・ うつ患者数は平成11年から平成20年の9年間で2.5倍 経済損実は2.7兆円
・ 企業へのアンケート結果では、上位3位までコミュニケーションが原因と回答
* うつはなぜおきるのか
・ 遺伝子的な要因は少数派、近年増加している心理的要因
・ 悲観的思考(自己否定)の反芻が無気力感をつくり、うつを引き起こす。
* トラブル発生時の説明スタイル:3つの軸と6つのタイプで思考スタイルを知る
・ 時間軸(永続性)⇒永続的/一時的、空間軸(普遍性)⇒普遍的/特定的、個人度軸⇒内向的/外向的
・ 悲観的思考:悪いことは永続的・普遍的、良い事は一時的・特定的と考える
・ 楽観的思考:悪いことは一時的・特定的、良い事は永続的・普遍的と考える
* 悲観的な思考を変えるポイント
・ 自己否定の反芻を止める&説明スタイルを変える。
・ イラショナル・ビリーフ/ラショナル・ビリーフ
* うつの人はカゼ引き状態、カゼを予防できる職場に
・ 表に出ているのはうつの症状、病気が治れば元の出来る人にもどる、と考える
・ 見た目では判断できない・・本人が一番つらい、ことを知る
・ 「ゆっくり行きましょう」を周りが理解する。
・ お互いの価値観(自分の価値観)・お互いの強み(自分の強み)を知り、
それを活かし楽しめる工夫ができるよう、お互いが承認され相互支援できる組織をつくる
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担当委員 渋谷真雄氏挨拶(工業会会員) |
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相手を知る前に自分を知ることから・・講義だけでなく7つの演習を織り交ぜながらの2時間があっという間に過ぎ、とても密度の高い研修となりました。また、この研修を支援頂いた名古屋市市民経済局 石飛様からは「こころの健康に関する相談窓口」の紹介もいただきました。感謝申し上げます。
㈱タマディック 渋谷真雄 記録:楓 聡 |