平成26年度 3級合格者インタビュー
2015.7.7 掲載
tak さん (所属:社会人(受験時も同じ))
── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。
tak :就職後、大学時代の友人から仕事とは別に自己啓発の一環で勉強してみては?とのおススメがありました。以下、「どんな人物の視点か」を把握しておいてもらうため、参考までに私の経歴を簡単にご紹介しておきたいと思います。私は大学の機械工学科を卒業後、メーカーにて溶接作業に従事しています。純粋な意味での機械設計業務は未経験です。
── 受験のための講習会(JMC主催、学校主催など)を受講されましたか?
tak :講習会の参加はしていません。
── 試験の難易度はいかがでしたか?
tak :今回の3級試験は連続5回目の挑戦でした。自己採点ですが、ほころびも多かったのでおそらく合格圏内ギリギリだったのではないかと思います(笑)。ただ5回の受験で慣れたせいなのか、問題は今までよりも簡単に感じました。
── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?
tak :日本理工出版会発行の過去問を7年分全科目を一通りこなしました。どのような試験でも、複数年の過去問を中心に繰り返し解くことは定石です。私の経験から申し上げると、最低でも5年分くらいは研究対象として、特に、解答にある解説には目を通してよく読み込むこと。そして、暗記したり覚えるべき所が出てきたときは、チェックをしておいて覚える。
またこれは社会人の方の場合ということになりますが、学生時代、納得いくまで勉強して得た蓄積は大いに助けになってくれると思います。そういった意味でも、今学生の方には、勉強に専念できる環境にあることをしっかり認識してスキルアップに努めていただきたいと思います。
参考書類では下記を使用しました。アドバイスとしては、やはり演習問題が豊富に載っている本を選ぶ事が良いと思います。
1、「図解 機械材料第3版」、東京電機大学出版局
2、「機械設計法」、森北出版
3、「新機械設計」、実教出版
4、「改訂 流体の基礎と応用(わかりやすい機械教室)東京電機大学出版局
── これから3級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。
tak :少なくとも試験の3か月前~or半年前からコツコツと問題に向き合った方が良いでしょう。特に、性格的に慎重な方は。本気で「合格したい! この資格をものにしたい!」とお考えであれば、納得いくまで勉強を続け、何度でも受験してみる事も良いでしょう。望んだ結果ばかりが得られるものではありませんが、物事は継続することで何かが見えてくることが多々あります。
── 3級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。
tak :現在は溶接作業に従事していますが、いつの日か「溶接作業経験のある設計者」になりたいと思っています。現場作業の経験を、他の機械設計技術者の皆さんにはないアドバンテージとして活かしてみたいですね。今はその時のために、現場で実務経験を積み、関係する図面を見て勉強してゆきたいと思います。何より、今は余暇を利用して、本や実際のモノを見て設計の勉強をする事自体を楽しめています。
──今後、より上位の級にチャレンジしてみたいと思いますか?
tak :はい、もちろんです。2級の合格を最終目標にしたいと思っています。しかし、真の目的は「機械設計技術者試験2級」と「機械プラント製図技能検定2級」を手にすることです。機械設計・機械製図における基礎知識、応用力と図面を描く実技力を身に着け、目に見える結果を打ち立てたいです。
── ありがとうございました。