平成24年度 2級合格者インタビュー 2
2013.2.25 掲載
日本電気硝子(株)工務部 宇野 哲広 氏
── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。
宇野:試験制度を知ったきっかけはインターネットでした。資格取得に向けた学習の中で、機械設計の知識をより深めて業務に役立てたいと思い受験しました。
── 受験のための講習会(工業会主催、学校主催、その他)を受講されましたか? 受講された方は、その講義は役に立ちましたか?
宇野:受講しておりません。
── 日刊工業新聞社で主催している通信教育講座を利用しましたか?
宇野:利用しておりません。
── 試験の難易度はいかがでしたか?
宇野:科目によっては易しい設問もありましたが、24年度は全体的に難しかった印象です。特に最後の応用・総合では理論計算が多く、てこずりました。普段あたっている設計業務に関係する分野で手ごたえを感じることができたのは嬉しかったですね。
── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?
宇野:範囲が広いので、いわば「広く・浅く」を心掛けて勉強しました。力学系では式を暗記するのではなく、概念を理解するように努めました。設問によって式が掲載されているものがあり、運も味方をしてくれたかもしれません(笑)。勉強法は、学生時代に使用していた教科書をもう一度目を通すようにしました。普段の業務でもなるべく動力計算などを理論的に設計するように心掛けました。試験勉強で使った書籍類は次の通りです。
・機械設計技術者試験問題集(日本理工出版会)
・材料力学 基礎編 第2版 (森北出版)
・機構学 (朝倉書店)
・熱力学 (裳華房テキストシリーズ―物理学) (裳華房)
── これから2級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。
宇野:好むと好まざるとに関わらず、学生時代は試験のために機械関係の書籍を読む機会は多かったのですが、社会人になると自分の専門分野以外の本を読むことが減ってしまいます。そういった点で遠ざかっていた分野の復習には、試験勉強は持ってこいの目標になってくれると思います。今回の学習で自分の知識がより深まったと実感できました。私が実践したような、全科目まんべんなく得点できるような勉強法も成果があったことを、これから2級を受験される皆さんにお伝えしておこうと思います。
── 2級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。
宇野:今回の資格取得の過程で得た知識を普段の設計業務に活用してより良い機械を作ってゆきたいと思います。安全性はもちろん、省エネ性能も要求される時代です。必要最小限の部材で機械を構成し、かつ変形が最小限に抑えられるといった製品のためには理論計算が重要になってくるでしょう。今後も自分の知識・技術を高めてそれを実現できるようになりたいと思います。
── 受験資格の実務経験年数に達した時、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?
宇野:ぜひ1級に挑戦してみたいと思っています。将来的には技術士にもチャレンジしたいですね。
── どうもありがとうございました。