平成23年度 2級合格者インタビュー 3

2012.3.22 掲載

パナソニックプラズマディスプレイ株式会社 
尼崎工場生産技術 主任技師
松永  修 氏

── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。

松永:こちらの試験制度は、大学時代の友人から教えてもらいました。50歳を過ぎ、自分自身の設計力・技術力を再確認する意味で受験を決めました。



 ── 受験のための講習会(JMC主催、学校主催、その他)を受講されましたか? 受講された方は、その講義は役に立ちましたか?

松永:受講しておりません。



 ── 日刊工業新聞社で主催している通信教育講座を利用しましたか?

松永:利用しませんでした(残念ながら存在自体知りませんでした)。



 ── 試験の難易度はいかがでしたか?

松永:基礎的な設問が多く、2級としては適当な難易度ではないでしょうか。ただし論述式の計算問題はなかなか難しく、私自身は半分ほどしか解けていなかったのではないかと思っています。



 ── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?

松永:2か月ほどの短期間に「機械工学演習(JMC・日本機械設計技術者クラブ編)」を三回繰り返して勉強しました。学習時間は平日1時間、休日は4時間ほどでしたが、50歳を過ぎての勉強はなかなか厳しいものがありました(笑)。他には試験対策というかたちで取り入れていたものはありませんが、日常業務において「機械工学便覧(丸善)」を使用し、理論計算での確認は心がけています。



 ── これから2級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。

松永:機械設計は幅広い知識が不可欠です。10科目から成る機械設計技術者試験は、その力を客観的に試す最適な試験だと思います。



 ── 2級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。

松永:今まで設計関連の資格としては「機械製図1級技能士」しか持っておらず、設計力を客観的に評価する機械設計技術者試験2級に合格して大きな自信となりました。社内向けの設備開発・改善を担当していることもあり、この資格を直接的に利用することは少ないと思います。機械設計技術者試験の存在を知らない技術者は、残念ながらまだ多くないようです。今後も認知度を上げてゆく取り組みを続けていただきたいと思います。



 ── 受験資格の実務経験年数に達した時、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?

松永:1級受験ができる4年後には55歳を越えていますが、それまでにより一層技術を磨き、ぜひ合格したいと考えております。



 ── どうもありがとうございました。