試験の必要性と目的

あなたの機械設計技術力を評価してみませんか?

一般社団法人 日本機械設計工業会では、平成7年度より機械設計技術者の技術力を公に認定する試験制度「機械設計技術者試験」を実施しています。

認定制度の必要性

機械産業は、我が国の経済・産業を支える基盤として国民生活の発展に大きく寄与してきました。今日、機械は大規模なプラントから日常の家庭用製品に至るまで広い範囲で用いられておりますが、その製品の改善は絶えることなく続けられ新たな製品を生み出してきております。機械の性能やコスト等様々な特性は、設計によってそのほとんどが決定されます。

科学技術の急速な進展は製品の多様化・高度化を促進させ、新たな需要を生み出すとともに製品自体の安全性や環境保全等の新たな問題等も提示してきており、これらに対応するために設計の果たすべき役割は今後益々高まってくるものと予想されます。このような設計が果たすべき役割に対応し得る技術者を育成し、更に能力の向上を図ってゆくことは時代を越えた重要な課題と言えます。

当工業会では、長年にわたり設計技術者の能力を正しく評価し、所定の能力を有する者を認定する制度について調査研究を実施し、これを踏まえて機械設計技術者試験の準備活動を行ない平成7年度より実施の運びとなりました。機械設計技術者試験の実施によって、設計技術者の能力向上の促進、技術者の社会的地位の確立、機械設計業務に係る業務取引基準の明確化等の様々な社会的効果が期待できます。また、この制度が適正に運営されることによって、機械設計業界のみならず、我が国の機械産業の振興に大きく貢献するものと確信いたします。

機械設計技術者試験は、国家資格ではありません(公的資格ではありません)。一般社団法人 日本機械設計工業会が実施、認定する技術力認定試験です。

 → 機械設計業務の標準分類(一社)日本機械設計工業会発行
    機械設計業務と試験区分の関連性について

機械設計技術者試験実施の目的

機械設計技術者1,2級試験実施の目的

機械設計技術者試験は、安全で効率のよい機械を経済的に設計する機械設計技術者の総合能力を認定し、機械設計技術者の技術力向上と社会的評価の適正な確立を図り、我が国機械産業の振興に寄与することを目的としています。

機械設計技術者3級試験実施の目的

1,2級機械設計技術者試験の受験資格に達しない初級の機械設計技術者の試験を実施、認定することにより、主に新人技術者、学生の技術水準を適正に評価することを確立し、機械設計技術者認定制度を機械設計技術者のほぼ全域をカバーした資格制度に発展させることを目的としています。

また、3級試験実施では下記の効果も期待されています。

  1. 従来の1,2級機械設計技術者試験でカバーできない機械設計技術者に受験の機会を提供し、資格の称号を与える。
    これにより、この層の技術力の向上が期待できる。
  2. 学生に受験の機会が提供されることにより、学校における勉学と連結され、目標ができることにより機械設計能力の向上が期待される。
    なお、これにより企業における新人技術者の実務への導入が容易となり、学生においても入社後の技術習得が容易となる。