みのる産業(株)
研究本部
永田 徹朗 氏 |
── 機械設計技術者試験制度をお知りになったきっかけ、また受験された動機について教えてください。
永田:機械設計技術者試験を知ったきっかけは職場の先輩の話でした。私の日常業務は農業機械の設計です。大学では少し分野の異なる化学工学を専攻しており、当時入社一年目だった私は設計の基礎知識という点で若干不安を抱いていました。そのような中で、この資格を知り「これは良いチャンスだ」と思い、設計の基礎知識習得を目的に、入社一年目で3級を、2年目で2級を受験しました。
── 受験のための講習会(工業会主催、学校主催、その他)を受講されましたか? 受講された方は、その講義は役に立ちましたか?
永田:受講しておりません。
── 日刊工業新聞社で主催している通信教育講座を利用しましたか?
永田:利用してません。
── 試験の難易度はいかがでしたか?
永田:日常業務で関連が薄い分野の問題や記述式の問題は難しく感じました。特に記述式の問題を解いているときに勉強不足を痛感させられました(笑)。
── 試験勉強にあたって実行した勉強方法は?
永田:試験の2か月前から機械工学演習(JMC・日本機械設計技術者クラブ編)を中心に学習を進めました。勉強が足りない科目や理解が浅いと思った科目は、専門の参考書を購入して補強しました。試験の2週間前からは過去問を実際に解いてみるといった勉強方法を取ってみました。
── これから2級受験を考えている技術者の方に対して何かアドバイスがあれば教えてください。
永田:「過去の設計ではこうなっているから」「上司や先輩がこう言っているから」という設計をせず、なぜ過去の設計ではそうしたのか、本当にそれで良いのか、どういう理由でそれが選ばれたのかを自分で理解したうえで設計する。実務にあたられている方にとっては、これが最良の試験対策ではないでしょうか。ただ日常業務以外の分野は試験前に勉強をするしかありませんから、できるだけ早めに対策を始めるのが良いでしょう。
── 2級機械設計技術者として、これからの抱負があれば教えてください。
永田:先輩や上司を見ていると、自分の知識不足を日々感じます。これからも優秀な機械設計技術者を目指して勉強を続けてゆきます。
── 受験資格の実務経験年数に達した時、1級試験にチャレンジしてみたいと考えていますか?
永田:受験資格が得たら1級にも挑戦したいと思います。2級試験のときには試験前に焦って詰め込むような勉強になってしまったので、将来の1級受験のときにはぜひ余裕をもって臨みたいです(笑)。
── どうもありがとうございました。
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